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アニメ『ゆるキャン△』第1話から学ぶ、キャンプにおける理想と現実の5つのギャップ

コラム

『ゆるキャン△』見たことありますか?

かわいらしい女子高校生がソロキャンプをしたりグループキャンプをしたり、綺麗な風景やほっこりとする日常シーン、美味しそうなキャンプ飯の描写もあって、キャンプの魅力満載な作品ですよね。

まぁぼくは硬派な男なので、決して『ゆるキャン△』からキャンプを始めたわけではないのですが、一応キャンパーのはしくれとしてアニメ版は全部見ました。めっちゃ良かったです。
ただシーズン3はバイクばっか乗ってないでもっとキャンプやれ。

そんな『ゆるキャン△』を見てキャンプに憧れる人も多くいることでしょう。
こんなキャンプしたいですよね。

ただ、ちょっと待ってください。

ぼくも数年キャンプをやってきてから改めて見返すと、「どう考えてもおかしい」というか、現実とのギャップがだいぶあることに気づきました。

と、いうわけで、キャンプ初心者が『ゆるキャン△』にだまされない(?)ように、キャンプの理想と現実をアニメの各シーンと照らし合わせながら見ていきたいと思います。

では、第1話ふじさんとカレーめんから見てみましょう。

普通の人間は自転車でキャンプに行けない

最初のイントロ(野クルとかとキャンプやってるシーン)は置いといて、第1話はリンちゃんが自転車で坂道を走りキャンプ場に向かっているシーンから始まりますね。

はい、おかしい。

普通の人間は自転車でキャンプに行けません。

理由は2つ。

  1. キャンプギアが重すぎる。
  2. キャンプ場付近は激坂が多い。

1についてですが、まずリンちゃんの装備を見てみましょう。

  • テント/グラウンドシート
  • エアーマット
  • シュラフ(化繊)
  • ローテーブル
  • チェア
  • LEDランタン
  • シングルバーナー/OD缶
  • クッカー
  • マグカップ
  • 水筒
  • ナタ
  • ブランケット
  • ラジオ
  • カップ麺2つ(なんで?)

ざっとこんな感じでした。

モデルになっていると思われるギアの重量やカバンとかの重さとかも考慮すると、おそらくざっと12kg前後くらいはあると思われます。いや無理でしょ。

モデルのキャンプ場が直火OKだったりすることもあり、この装備はかなり最低限ですが、ここに焚き火台やクーラーボックスが入るとなると普通に15kgくらいになるでしょう。

そんな重量を持って自転車で1時間以上走る???
正気の沙汰ではありません。

そういえば、なでしこのお姉さんから大量のキウイをもらっていました。帰り邪魔やろな。

そして2ですが、キャンプ場って大体山の中とかにありますよね。あんま新宿とかにないし。

ということは、当然坂がめっちゃ多いんですよ。てかなんならこのシーズン下手したら凍結もしてるのでは?

そんなスーパーハードロードを、なでしこが小学生と間違えるくらい小さいリンちゃんが、12kgの荷物を取り付けた自転車で走る?どういうこと????

森や林の中に薪や松ぼっくりはそんなに都合よく落ちていない

キャンプ場の受付の人に「薪は林の中のものを自由に使って」みたいなことを言われ、林の中で薪や着火剤となる松ぼっくりを拾うシーン。

普通キャンプ場にそんなに都合よく薪や松ぼっくりは落ちていません。
ちなみに松ぼっくりは喋りません。

かなり野営地寄りのキャンプ場であれば確かに落ちていることはありますし、なんならそういう形にしているブッシュクラフター御用達のキャンプ場もあることはあります。

ですが、初心者の方が行くべきキャンプ場のようなところは基本的にしっかり整備されていることがほとんどかと思います。

そういったキャンプ場の場合はあまり木や枝が落ちていないため、基本的には薪は買うことになります。だいたい1束500円〜800円くらいします。

ちなみに、松ぼっくりとか落ちてるところがあったとしても、ちょうどよく乾燥しているとも限りません。

まず条件としては冬であること。そしてここ数日雨が降っていないこと。そして夜露にやられていないこと。

山の中でそんな条件揃うことあります???
だいたいの場合、落ちている枝や松ぼっくりはそこそこ湿気ています。
リンちゃんが使ってた普通のマッチなんかじゃ火がつかないんじゃないかな。

なので、初心者の皆さんは着火剤を持っていきましょうね。こういうのが簡単でいいですよ。

そして、リンちゃんはその拾った薪で夜までずっと焚き火してましたよね。
いやいや、あんな量の薪では一瞬で燃え尽きるはずです。

どう考えても夜まで持たせようと思ったら市販の薪が2束〜3束は必要です。
絶対にリンちゃんは本を20ページ読むごとに林に入り薪を拾いに行っているはずだ。

シーズンオフでも貸切にはならない

チェックインを済ませキャンプサイトに到着したリンちゃん。
「貸切状態…!シーズンオフ、最高!」みたいなこと言ってますよね。

そんなわけないだろ。

ある程度人気のあるキャンプ場の場合、シーズンオフなどありません。

なんなら冬キャンプもそれなりにポピュラーになってきて、土日だったら貸切などは考えられないくらい人がいます。キャンプブーム終わったんじゃなかったんかい。

ちなみに、シーズンオフがあるとすれば平日です。確かに平日は完ソロ(貸切)になることもあります。

リンちゃんが行っていた本栖湖の洪庵キャンプ場の場合、まぁゆるキャンで人気が出たこともあるのかもしれませんが、おそらく平日でも貸切にはならないでしょう。土日なんか満員だろうな。

絶対に夜は焚き火だけで耐えられるようなレベルの寒さではない

リンちゃんがあまりの寒さにしぶしぶ焚き火を始めようとするシーン。
温度計の表示は5℃になっていましたね。

いや、夜死ぬだろ。

キャンプ場到着前で14時だったので、おそらくこのシーンは15時〜16時くらいでしょう。
そしてここは本栖湖。夜は氷点下になるはずです。

出典:気象庁ホームページ「過去の気象データ検索(山梨県 河口湖 2024年1月15日)」

リンちゃんはチャリキャンパーなので当然暖房器具(薪ストーブとか石油ストーブとか)を持っていないため、カイロとブランケットと焚き火で凌いでいます。

死んじゃうよ。

めちゃくちゃに着込むとかして力技で耐えることもできなくはないですが、マジで夜は寒いです。
絶対に焚き火やカレーめんだけで乗り切れるレベルの寒さではないでしょう。早くテント入って寝袋入って寝なさい。

夜のキャンプ場の暗さを舐めるな

なでしこを拾い(?)、2人で焚き火を囲んでいるシーン。

よく見ると明かりがテーブルの上のランタンだけです。

そしてなぜか2人とも顔がしっかり見えています。

いや、なんでだよ。

照明さんがいないとこの明るさはおかしいですね。

キャンプ場には明かりがほとんどありません。
ある程度ランタンで照らしても、手元はほんと見えなくなるレベルです。
ぼくはステーキの焼き加減が全然わからなかったのでヘッドライトを買いました。

まぁアニメの演出だと言われればそれまでなのですが、夜のキャンプ場はもっと暗いので、皆さんはしっかり明かりを用意しましょうね。

まとめ

いやはや、アニメや漫画の類に野暮なことを言ってしまいました。おはずかしい。

でも、アニメを見てキャンプ行きたい!と思って行ってみたら「思てたんと違う!」となってキャンプ嫌いになっちゃうより全然いいですからね。

『ゆるキャン△』はとても綺麗で魅力的なアニメですが、あくまでフィクションです。
かなり現実に忠実な感じではあるなあとは思うのですが、細かいところはかなり無茶だろというようなところもあるので、色々ちゃんと調べてキャンプに臨みましょうね。

ちなみに、冬のキャンプ場で食べるカレーめんは信じられないくらい美味いです。これはガチ。

気が向いたら他のエピソードについても検証します。

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